2019年10月 栄養メモ
【テーマ】牛乳

季節によって牛乳の味が変わる

乳牛は夏期には食欲が減退するので、季節により乳量や乳成分に変化があります。牛乳は製造工程で成分を調整していないので、市販されている牛乳の成分にも変化が生じます。冬期の方が夏期より乳脂肪分や無脂乳固形分が多くなり、風味も変わります。

牛乳の色はなぜ白い?

牛乳に含まれる成分のうち、たんぱく質と脂肪の微粒子が光を乱反射するためです。乱反射はものを白く見せる働きをし、小さい水滴や氷でできている雲や雪が白く見えるのと同じ理由です。

牛乳パックって本当に1ℓ?

1ℓ入りの牛乳パックの内寸は70㎜×70㎜×194㎜です。容積を計算すると約950㎖と、確かに1ℓには少し足りませんが、牛乳を充てんするとパックが少し膨らみ、ちょうど1ℓの牛乳が入るようになっています。

牛乳の水分

牛乳には87.4%の水分が含まれています。牛乳はカルシウムやたんぱく質などの固形分の含有率が大根より多いため、94.6%の水分を含む大根よりわずかに水分が少ないです。

牛乳の種類

〇成分無調整牛乳
「種類別」牛乳と表記されている。生乳を加熱殺菌したもの。成分を除去したり、水や添加物を混ぜたりしていないもの。無脂乳固形分8.0%以上、乳脂肪分8.0以上。

〇成分調整牛乳
原材料は生乳のみ。生乳から水分や乳脂肪分、ミネラルなどの一部を除去し、成分を調整したもの。無脂乳固形分は8.0以上。

〇低脂肪牛乳
遠心分離などで生乳から乳脂肪分を除去し、0.5%以上1.5%以下にしたもの。たんぱく質やカルシウムなどは「種類別」牛乳と同じ。

〇無脂肪牛乳
牛乳からほとんどの乳脂肪分を除いて0.5%未満にしたもの。たんぱく質やカルシウムは「種類別」牛乳と同じ。

〇加工乳
生乳に脱脂乳、脱脂粉乳、濃縮乳、クリーム、バターなどの乳製品を加えたもの。無脂乳固形分は「種類別」牛乳と同じ8.0%以上。
※乳飲料・・・生乳や乳製品に、コーヒーや果汁または特定の栄養素などを加えたもの。
        乳固形分3.0%以上。