高尿酸血症・痛風

高尿酸血症とは尿酸値が7.0mg/dL以上のこと。成人男性の約20%が高尿酸血症であると言われています。高尿酸血症に加え、激痛や関節炎などの症状が伴うと痛風になります。治療の基本は生活習慣の改善で、生活改善しないと、痛風発作を繰り返すようになり、やがて常に痛みや腫れがあるようになります。
 気温が高くなる夏場は、発汗などにより尿酸値が上がりやすくなるため、日頃の予防が大切です。

予防法

①肥満を解消する

肥満を解消するだけで尿酸値が改善される

②野菜や乳製品をとり、肉や海産物は控えめに

野菜や乳製品は尿酸値を下げる一方、肉や海産物※などは尿酸値を上昇させる
※レバーやえび、魚の干物など

③水分補給

水分をとることにより尿量が増えて、尿酸がスムーズに排せつされる。ただし甘い清涼飲料水はNG。

④お酒を飲みすぎない

アルコールは体内で分解される際に尿酸をつくり、さらに体外への尿酸の排泄を妨げる

⑤ストレスを減らす

ストレスは尿酸値を上昇させる

プリン体とアルコール

ビール・紹興酒などにはプリン体が多く含まれており、飲み過ぎは尿酸値を上げる原因になります。そもそもアルコールはプリン体の有無にかかわらず尿酸値を上げる働きがありますので、どんな種類のアルコールでも飲みすぎには注意が必要です。

<プリン体の量>
ビール350ml 11.6~34.2mg
紹興酒100ml 11.6mg
日本酒180ml 2.2~2.8mg
ワイン200ml 0.8mg
焼酎60ml  0.0mg

おつまみにも注意!
アルコールを飲むことで食欲増進し、エネルギーの高い食べ物をたくさん摂取してしまうことも痛風の発作につながるため注意が必要です。
※プリン体が多い食材…レバー、あん肝、えびなど