2020年4月 栄養メモ
【テーマ】春野菜 ~旬の野菜は栄養がぎっしり~

「新○○」「春○○」と呼ばれる野菜たち!一年中出回っている野菜にも、この時期にしか味わうことができない「新」や「春」といった冠をつけて呼ばれるものがあります。(新じゃが、新玉葱、新人参、春キャベツ)いずれも通年出回るものと比べると柔らかく甘みもあり、みずみずしいのが特徴です。特にこの時期の玉葱、人参、キャベツはサラダなどの生食に適しています。

~春野菜が持つ成分の特徴~

★ 苦味 ★
春野菜独特の苦味は、「植物性アルカロイド」という成分です。
腎臓のろ過機能を向上させ、老廃物を体の外に出してくれる解毒作用の働きや、新陳代謝を促進する働きがあります。

★ 香り ★
明日葉やセリ、セロリなどのセリ科の春野菜が放つ豊かな香りには、精油成分のテルペン類が多く含まれています。
テルペン類は血行促進や抗酸化作用、ストレス緩和などの効果があります。

~おすすめ野菜の代表的な栄養素~

新人参
β-カロテンが豊富に含まれています。 β-カロテンは皮膚や粘膜を丈夫にしたり、免疫力の強化、アンチエイジングなど、健康を保つために重要な働きをする栄養素です。

春キャベツ
ビタミンCや食物繊維が豊富なほか、胃壁の粘膜を丈夫にし、消化を助ける働きがあると言われるビタミンU(別名キャベジン)が含まれています。

新玉葱
ビタミンB1、B2、C、カルシウムなどが含まれています。特筆すべきは、辛みのもとになる成分、硫化アリル(別名アリシン)で疲労回復や殺菌効果に加え、血液をサラサラにしてくれる効果があると言われています。

アスパラガス
注目成分はアスパラギン酸で「免疫力アップ」「疲労回復」など多くの効果が期待されています。他にもビタミンA、B1、B2、C、Eなども多く含まれます。

セロリ
βーカロテン、ビタミンB群、カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富です。よく使われるのは茎の部分ですが、実は葉には茎の2倍のβーカロテンが含まれると言われているので、いっしょに使いましょう。