~見直しましょう!かむことの大切さ~

かむことは、人間の健康にとって、とても重要です。まず、かむことによって、唾液の分泌がよくなります。また、かむという機械的な刺激が、頭やあごの骨、顔の筋肉の発育を促し、表情豊かな顔をつくるほか、大脳の働きを活性化します。さらに、かたいものをかみくだく爽快感はストレス解消になるといわれています。よくかむことは、あごの発達を促し、さらによくかめる土台をつくることにもつながります。日ごろから、よくかむことを心がけましょう。

【唾液の働き】 
・食べ物の消化を助ける
・味を感じやすくする
・口の中の汚れを洗い流す
・酸を中和して、口の中を中性に保つ
・細菌の繁殖を抑える
・再石灰化によって虫歯を防ぐ

~食事の時、どのくらい時間をかけていますか?~

満腹中枢を満たすためにも一回の食事に20分以上かけると良いと言われていますが、忙しい生活の中、食べる時間が短い、かまない、かんでいない・・・「流し食べ」になっていませんか?使っていない筋肉が衰えるように歯も口も使わなければ衰えてきます。しっかりかんで食べる習慣をつけるとよいサイクルができます。よくかむ習慣をつけるために、まずは一口目を意識してかんで食べてみましょう!

~一口、30回以上かむことを目標に!~

よくかむことが大切だと分かっていても毎回一口30回かむのは、なかなか大変です。特にかみ応えのないものは、すぐ飲み込んでしまうので、かむ回数が自然と増える食材やメニューを選ぶこともポイントです。

【よくかむ食材やメニューのポイント】
・繊維質の多いもの:ごぼう・たけのこ・キノコ・切干し大根など
・弾力性のあるもの:イカ・タコ・こんにゃくなど
・野菜も煮物より生野菜サラダ。大き目の切られていると尚良い
・主食は麺類よりごはんやパン(特にフランスパンやベーグル)の方がかむ回数は多くなる

【よくかむレシピ:すき昆布とえのきの酢醤油炒め】 *昆布には牛乳の6倍のカルシウムが!
●材料  
すき昆布(乾燥)10g/豚小間切れ 100g/えのき 1株/醤油 大さじ1.5/酢 大さじ1
●作り方
①すき昆布は水で戻したら、ざく切りにして水気をしぼる。
②フライパンに油をしき、豚肉を炒め、色が変わったら①を加え、ざっと炒めたら半分に切ったえのきを加えて炒め合わせ、鍋肌から醤油、酢を加えて仕上げる。