ごまの種類
白ごま:マイルドな風味でクセがなく、もっともポプュラーなごま。
アフリカや東南アジアなど、世界各地で生産されている。黒ごまと比べると脂質が若干多く、ごま油の原料としても使われている。日本での生産量も白ごまが1位。
黒ごま:香りが強いので料理のアクセントに。
赤飯や大学芋など、小粒ながらその香りに強い存在感をもっているのが黒ごまの特徴。種皮の黒い色にはアントシアニンという色素が含まれている。種皮の割合が多く、皮がかたいので、すって食べるのが一般的。
金ごま:黄金色をした希少なごま。脂質が高く、香り高いのが特徴。
「黄ごま」「茶ごま」などと呼ばれることもある。白や黒と比べると脂質が高く、コクのある味わい。香りも他より抜きでて高く、そのぶん値段も高価。トルコ産が有名だが、近年では日本国内での栽培も増えている。
~ごまの加工品~
ねりごま
ごまをすり続け、ペースト状になったもの。消化吸収もよい。
すりごま
すり鉢などですり、香りをだしたもの。「する」ことで消化吸収もよくなる。
ごま油
ごまをそのまま圧搾したもの。多くのビタミンやミネラルを含む。
ごまの栄養
ごまは「食べる丸薬」と言われるくらいすぐれた栄養食品。毎日少しずつ、食事にとりいれましょう。ちなみにごまの種類(白・黒・金)が違っても栄養がほとんど変わりません。
脂質
ごまの約半分は脂質。そのほとんどは不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸。
たんぱく質
メチオニンやシステインなどが多く、良質なたんぱく質を構成している。
ビタミン
代謝に係るビタミンB1、B2、ナイアシンや抗酸化作用に係るビタミンEが含まれている。
セサミン
ごま特有の栄養成分で、抗酸化作用をもち、がんや生活習慣病の予防に効果的なほか、肝機能を高め、アルコールから肝臓を守る働きがある。
ごまの皮は消化されにくく、皮つきのまま食べるとそのまま排出されてしまう可能性が高いです。そのため、いりごまよりはすりごま、ねりごまの状態で食べるほうが栄養成分やセサミンが消化・吸収されやすくなります。