血圧とは、血管の壁に加わる血液の圧力のことで、血圧が慢性的に高い状態を高血圧と言います。高血圧の状態を放置していると、脳卒中や心疾患などの重大な病気につながるので、注意が必要です。

血圧の分類

「高血圧」に当てはまる方は、医師の診察・適切な指導を受けて、生活改善に取り組みましょう。
収縮期血圧(最高血圧)130mmHg未満
拡張期血圧(最低血圧) 85mmHg未満

こんな人は高血圧に注意! 

1.濃い味付けのものが好きだ
2.めん類の汁が好きでよく飲む
3.野菜をあまり食べない
4.お酒が好き
5.血糖値あるいはLDLコレステロール値が高めだ
6.肥満気味だ
7.運動習慣がない
8.タバコを吸う(1日10本以上)
9.ストレス過多な生活である
10.高血圧の血縁者が多い

血圧と食塩

食生活の中でも、まず見直したいのが塩分の摂取量です。世界的にみても日本人は塩分をとりすぎている傾向があるので、まず減塩を心がけることが大切です。日本高血圧学会のガイドラインでは、1日当たりの塩分(食塩)摂取量の目標を「6g未満」と設定していますが、同時に「より少なくすることが理想」ともしています。

~食塩が高血圧を招く理由~

食塩をとりすぎると、喉が渇き、水をたくさん飲みます。すると、血液の量が増え、血圧が上がり、腎臓の働きによって水と塩分を体外に排出し、バランスを保ちます。ところが、食塩をとりすぎてしまうと腎臓が処理できず、血圧が高い状態が続いてしまいます。高血圧を予防するには、食塩の摂取量を適切な量に抑えることが大切です。

☆減塩のコツ☆

・しょうゆやソースより酢やレモン、こしょう、ごまで味付けする工夫をする。
・天然だし(昆布、シイタケなど)をしっかりとり、しょうゆや塩を減らす。
・ラーメンやそば、うどんの汁はできるだけ残す。
・薄味に少しずつ慣れるようにする。
・栄養成分表示をチェックし、塩分量が少ない食品を選ぶようにする。