中国では、地方によって様々な調理法や食材があり、それが宮廷に集められ、多彩な料理が生み出されていきました。

フランス料理

①四川料理

四川省など、西方の内陸部で生まれた料理。唐辛子、花椒(華北山椒)、胡椒の「三椒」を多用し、「麻辣(マーラー)」とよばれる、ピリピリと痺れるような辛さが特徴。

②上海料理

上海など、沿岸東部で食べられてきた上海料理。海産物を使った料理が多く、砂糖、醤油、黒酢などを用いた甘く濃厚な味付けが特徴。

③広東料理

広東省など、沿岸南部の料理のこと。貝柱など海産物の旨味を取り入れた料理が多い。また、燕の巣、犬、蛇、ゲンゴロウなどの珍味も食べられている。

④北京料理

北京や山東省などの北部で発展してきた北京料理。北京は歴代中国王朝の首都だったため、宮廷料理として華やかで洗練された料理が多いのが特徴。

餃子

中国で主流なのは、水餃子。茹でた餃子にたれをつけて食べる。皮が厚めで、ニンニクは入れない。中国では主食として扱われます。

北京ダック

下処理したアヒルを丸ごと炉で焼く料理。北京料理の代表料理の一つ。

麻婆豆腐

四川料理の一つ。本場の麻婆豆腐は花椒を効かせた痺れるような辛さが特徴。ちなみに「麻婆」とは「あばたがあるおばさん」という意味。

小籠包

肉だねを厚めの皮で包み、蒸して作る料理。レンゲにのせ、食べる前に中のスープを味わって食べる。

青椒肉絲(チンジャオロース)

青椒とは、ピーマンやししとうのこと。絲は細切りのこと。中国では豚肉を使うことが多く、牛肉を使った場合は青椒牛肉絲という。ルーツは四川料理や福建料理。