適度な飲酒は、気分をリラックスさせ、ストレス解消にもなりますが、飲みすぎるとアルコール依存症や生活習慣病、がんのリスクを高めるなど、体に様々な悪影響を与えます。適量の目安やお酒による健康障害を理解し、お酒と上手に付き合いましょう。

多量飲酒がもたらす健康障害
〇高血圧

多量飲酒は、血圧を上げ、高血圧を引き起こします。高血圧の状態が続くと心臓や脳へも負担がかかり、心疾患や脳血管疾患へとつながります。

〇慢性膵炎

膵臓の中の消化酵素が活性化され、膵臓から分泌される膵液が膵臓そのものを溶かしてしまいます。慢性膵炎が進行すると、すい臓がんのリスクも高まります。

〇アルコール性肝障害

アルコール性脂肪肝やアルコール性肝炎、さらに悪化すると肝硬変を発症します。また、肝臓がんのリスクも高まります。

アルコールの影響

①年齢の違いによる影響

高齢者は体内の水分量の減少等で、若い頃と同じ飲酒量でもアルコールの影響が強く現れ、転倒、骨折、筋肉の減少の危険性が高まる。20歳代の若年者は脳の発達の途中であり、健康問題のリスクが高まる可能性がある。

②性別の違いによる影響

女性は、一般的に男性と比べて体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量も少ないため、アルコールの影響を受けやすい。

③体質の違いによる影響

体内の分解酵素の働きの強弱などが個人によって大きく異なり、顔が赤くなったり、動機や吐き気を引き起こす可能性がある。

この他にも過度な飲酒により、健康面での影響(アルコール性依存症、生活習慣病など)や飲酒後の行動面での影響(他人とのトラブルなど)も考えられます。