カルシウムは吸収率の悪い栄養素であるため、心がけてカルシウムの多い食品を選ばないと知らず知らずのうちに不足してしまいます。骨の健康のために、十分な量のカルシウムを摂りましょう。

カルシウムを多く含む食品

牛乳・乳製品

牛乳、ヨーグルト、チーズなど

大豆製品

納豆、木綿豆腐など

魚介類

しらす、干しえび、いわしの丸干しなど

野菜

小松菜、青梗菜など

海藻類

ひじきなど

<どうしてカルシウムが不足する?>
学校給食がなくなった高校生や大学生(20歳前後)のカルシウム摂取量が最も少なく、骨粗しょう症予備軍が多いと言われています。
また、日本の水が軟水でカルシウム含有率が低く、植物のカルシウム分も硬水のヨーロッパなどに比べて少ないこと、伝統的な和食には乳製品が少ないことがあげられます。

カルシウムとビタミン

骨の健康のためにはカルシウムの摂取が重要ですが、それだけではありません。カルシウムの吸収を促進するビタミンD、骨へのカルシウムの取り込みを助けるビタミンKなど、様々な栄養素も必要です。

ビタミンD

サケやサンマ、イワシ(丸干し)、ブリなどの魚類、干ししいたけやキクラゲなどのきのこ類に多く含まれる。

ビタミンK

納豆など発酵食品に多く含まれている。そのほか小松菜、ほうれん草、春菊などの緑色の葉物の野菜に多く含まれる。

<ビタミンD補給は日光浴も有用です>
ビタミンDを摂取する方法は、食事だけではありません。皮膚に紫外線を当てることで、体内でビタミンDを生成することができます。天気が良い日に15~30分程度、直射日光を浴びるよう心掛けましょう(ガラスを通して日光を浴びても、十分な紫外線に当たることができません)。紫外線による肌へのダメージが気になる方は、手のひらや腕だけでも問題ありません。