2019年11月 栄養メモ
【テーマ】そば
そばの実は70~80日で収穫でき、かつて高原地帯や山あいの斜面などを利用して栽培されていましたが、現在は各地で様々な品種のそばが育てられています。
新そばのシーズンは秋
9月下旬~10月中旬に収穫される「秋そば」が出回り、新そばならではの、香り豊かなそばを楽しめます。
そばの歴史
そばは短期間で収穫できることから、縄文時代より広く栽培されていました。平安時代には救荒作物としてそばの栽培を推奨したと「続日本紀」に書かれています。「そば粥」や「そばがき」などが一般的な食べ方でしたが、江戸時代には包丁で細く切った麺状のそば「そば切り」が大流行しました。江戸時代中期以降には、たくさんのそば屋が軒を連ねていたと言われています。
ことわざ
「そばとお化けはこわいもの」
そばは柔らかいよりも固い方がよいという意味
「うどん・そばより、かかあのそば」
女房のそばにいるのが、一番気楽でよいとの戯言
そばの名産地
〇北海道
日本一の作付け面積でオリジナルの品種を栽培しています。
〇福島県
南会津ではそば生地を折らずに何枚も重ね、布を裁つように切る「裁ちそば」が主流です。
〇山形県
「そば街道」と呼ばれる地域があり、古くから農作業後にそばをふるまう風習がありました。
〇長野県
高原地帯や山あいの傾斜地で古くからそばが育てられてきました。江戸時代中期には、戸隠そばの名が全国に知られるようになりました。
〇茨城県
江戸時代から知られていたそばの産地です。県が昭和60年に育成した「常陸秋そば」は実が大きく、甘み、香りとともに全国トップクラスのそばとして知られています。
〇福井県
栽培されているそばは在来種が主流。江戸時代に大根おろしを添える食べ方が始まったと伝えられています。