世界三大珍味

キャビア

チョウザメの卵を塩漬けにしたもの。たんぱく質、脂質が高い。チョウザメは乱獲や環境汚染により種類と個体数が少なくなっており、希少な魚であるうえに、産卵まで長い年月がかかるため希少価値が高い。現在では、養殖のキャビアも出回っており、日本では岡山、岐阜、宮城、静岡などの県で養殖がされている。塩分濃度が高いため、料理のトッピングとして使用される。

フォアグラ

フォアグラとは、ガチョウやアヒルの肥大した肝臓のこと。脂質・エネルギーが高い。現在は、動物保護の条約などの理由からフォアグラを作り出すことが難しく、生産も少なくなっていることから希少になってきている。濃厚な味わいが特徴で、ソテーとして食べられることが多い。

トリュフ

トリュフは、きのこの一種であり、地上には生えず、土の中に埋まっているので、見つけることが難しいことから希少価値が高い。味を楽しむのではなく香りを楽しむ食材のため、鼻にくる香りが特徴的で、料理の香り付けとして使用される。

日本三大珍味

このわた(海鼠腸)

ナマコのはらわた(内臓)の塩辛のこと。一匹のナマコからとれる腸は1本だけであるため、とても貴重な食材。三河・尾張(愛知県)や能登(石川県)の名産品。酒の肴としてつまんだり、温かいご飯に乗せて食べる。また、熱燗にいれて楽しむ「このわた酒」もおすすめです。

からすみ(唐墨)

魚のボラの卵巣を塩漬けにし、天日干しで乾燥させたもの。中国から長崎に伝わったのが始まりで、からすみは長崎の名産品。日本以外でも台湾やイタリアなどでも作られており、世界的にも親しまれている。スライスしてそのまま食べたり、大根などの野菜と一緒に食べる。イタリアでは、シンプルなからすみパスタが一般的。

ウニ(海胆)

珍味のウニは、生のウニではなく、ウニの卵巣に塩を加えた「塩(汐)ウニ」のこと。塩を加えたウニは余分な水分が取り除かれ、うま味が凝縮している。福井県一帯で作られる越前雲丹(ウニ)が古くからよく知られているが、現在では、北海道から九州までさまざまな地域で作られている。そのまま酒の肴として食べたり、ご飯に乗せて食べる。